今回は東京ディズニーランドのアトラクション「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」のストーリーと、ライドに登場するキャラクターについて解説します。
ゲストは何をするの？
ロジャーラビットの妻、ジェシカ・ラビットが悪党のイタチ軍団に誘拐された！
ゲストはジェシカ救出に向かうロジャーの後を追って、トゥーンタウンのハチャメチャなドライブに出発します。
しかしイタチ軍団が猛毒”ディップ”でロジャーを消そうとたくらんでいて…。
ロジャーラビット
©Dsiney/Amblin｜出典：ディズニーファン 2021年7月号
陽気なウサギ。
さらわれた妻ジェシカの救出に向かいます。
しかしドジでそそっかしいロジャー。
そう順調にいくはずもなく…？
ジェシカ・ラビット
©Dsiney/Amblin｜出典：ディズニーファン 2021年7月号
ロジャーラビットの奥さんです。
「は！？ロジャーラビットってウサギでしょ！？この人は人間じゃん！！」
と思う方がいるかもしれませんが、ロジャーもジェシカもトゥーン（＝アニメ）です。
結婚するのに、ウサギの姿か人間の姿かなんてことは、トゥーンの世界ではさして問題ではないのです。
一見ロジャーと釣り合いが取れていないように見えるかもしれませんが、実際はお互いにベタ惚れで超ラブラブです。
彼女はアトラクションでは、ロジャーをおびき出すためのおとりとして、イタチ軍団に誘拐されてしまいます。
イタチ軍団
©Dsiney/Amblin｜出典：ディズニーファン 2021年7月号（左上）、ディズニーファン 1996年6-7月号（左下）、トゥーンタウン・ガイドブック（右）
トゥーンタウンの悪党たち。全部で6人登場します。
毒薬”ディップ”を使ってロジャーを抹殺し、そしてトゥーンタウンを消してしまおうとたくらんでいます。
彼らは映画では、トゥーンタウンを取り締まる非情な判事、ドゥーム判事の部下として登場し、殺人事件の容疑者であるロジャーを捕らえて、ディップで死刑にしようとします。
”ディップ”って何？
©Dsiney/Amblin｜出典：ディズニーファン 1996年6-7月号
トゥーンタウンの住人たちはみんなアニメです。
アニメなのでその体は絵の具からできています。
人間と違い、崖から落ちたり、岩につぶされたり、爆発に巻き込まれたり、どんな事故にあっても死ぬことはありません。
しかしひとつだけ弱点があります。
ディップで溶かされてしまうことです。
ディップはトゥーンをドロドロに溶かして、元の絵の具に戻してしまう液体なのです。
ディップは、アセトン、ベンジン、テレビン油からできており、これらの液体は、物を溶かすために使われる溶剤です。
ベニー・ザ・キャブ
©Dsiney/Amblin｜出典：東京ディズニーリゾート・ブログ
ロジャーの友達のタクシー。
イタチに狙われるロジャーを乗せてトゥーンタウンから逃がそうとしますが、ジェシカ救出のため再びトゥーンタウンへ。
レニー・ザ・キャブ
©Dsiney/Amblin｜出典：ディズニーファン 2021年7月号
ベニーのいとこ。
ゲストはこのレニーに乗り込みます。
トゥーンタウンのドライブに出発！
ゲストはジェシカ救出に向かうロジャーの後を追いますが、イタチ軍団に遭遇！
イタチはディップを流しロジャーを消そうとします。
ゲストの乗るキャブも、タイヤがディップに触れ、溶けてスピンしています。
果たしてジェシカは救出できるのか、ゲストは無事帰りつけるのか…！？
…というのがこのアトラクションのストーリーとなっています。
映画そのままではなく、アトラクション独自のストーリーではありですが、ロジャーをディップで消そうとするイタチ、そしてイタチから逃げるロジャーという構造は映画と同じです。
言うならば、「実写キャラクター抜きで、アニメキャラだけでアトラクション用にアレンジされた『ロジャー・ラビット』」と言ったところでしょうか。
映画を見ないとわからない
ストーリーについて知らない人も多い「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」ですが、原作映画「ロジャー・ラビット」を見ていただければ、世界観やキャラクターに対する理解度がグッと深まって、何倍も入り込めますし楽しめます。
というか、ぶっちゃけ見ないとよくわからないと思います。
回転するライドやアトラクションの雰囲気は、映画を見なくても楽しめるものではありますが、トゥーンとは何か、ディップとは何か、ロジャーとジェシカはどんな関係なのか、イタチたちとは何なのか、Qラインの仕掛けの意味等、結局見ないとよくわからないものです。
半面、映画を見ていれば何倍も楽しむことができます。
待ち時間の時点から、いかに映画を再現して凝った作りになっているかがよくわかるはず。
アトラクションの理解が深まるだけでなく、映画自体とても完成度が高く面白いです。
どうか「ロジャー・ラビット」を見てください。お願いします。
▼「ロジャー・ラビット」25周年記念版Blu-ray 予告編
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